手相アプリで実際に起きているトラブルの多くは、写真の流出ではなく気づかないうちに始まっていた継続課金です。写真そのものについては、確認すべき点が三つあります。元の画像をいつ削除すると書いてあるか、本人確認や生体認証に使わないと明示しているか、そしてアプリが求めてくる権限が機能に見合っているか。この三つはインストール前に自分で確認できます。
手のひらの画像は顔写真と同じ扱いではありませんが、身体の一部を写した画像であることに変わりはありません。技術的には、手のひらの静脈や掌紋は生体認証に使える情報です。手相アプリが撮る通常のカメラ画像から認証用の特徴量を作るのは簡単ではありませんが、「作らない」と書いてあるかどうかは確認する価値があります。
確認先はプライバシーポリシーです。「適切に管理します」「安全に保管します」だけが書いてある場合、それは何も約束していません。読むべきなのは数字と用途です。
「解析後に削除します」では、いつ削除するのかがわかりません。「24時間以内」「解析完了後ただちに」のように期間が特定されているかを見てください。期間の記載がないポリシーは、無期限で保持しても違反にならない書き方になっています。
手相の鑑定に必要なのは、しわの位置と手の輪郭だけです。それ以外の用途、たとえば本人確認や生体認証テンプレートの作成について、明示的に「行わない」と書いてあるかを確認してください。書いていないことは、していないことの証明にはなりません。
手相アプリに必要なのはカメラと、写真から選ぶ場合の写真ライブラリだけです。連絡先、位置情報、マイク、通話履歴を求めてくるものがあれば、その機能が何のために必要なのかを説明できるかを考えてください。iPhone なら、設定のアプリ一覧から現在許可している権限を後から確認・変更できます。
「手相アプリ 危ない」で調べる人が実際に遭遇しているのは、写真の流出よりも、無料トライアルから自動的に始まった継続課金です。これは詐欺というより、解約手続きの導線が意図的に分かりにくく作られていることによります。
対処は決まっています。iPhone の設定を開き、いちばん上の自分の名前をタップして「サブスクリプション」を選ぶと、契約中のものが全部並びます。アプリを削除しただけでは解約されません。この一覧は、どのアプリからでも同じ場所で確認できます。料金の型については料金の仕組みのページに整理しました。
私たちのポリシーに書いてあることをそのまま挙げます。
課金については、継続課金も無料トライアルもありません。始まっていないものは解約する必要がないので、上に書いた種類のトラブルが起きる余地がありません。
手のひらの写真をどこにも送りたくない場合、現状ではアプリを使わないという選択になります。端末の中だけで完結する手相アプリもあり得ますが、その場合は解析の質が端末の処理能力に縛られます。どちらが良いかではなく、何と引き換えかという話です。
写真を渡す前に条件を整えたい場合は、写真の撮り方を先に読んでおくと、送り直す回数を減らせます。
保存期間と用途が明記されていて、要求される権限がカメラと写真だけであれば、通常の写真共有と大きく変わりません。危険度が上がるのは、期間の記載がない場合と、機能に不要な権限を求めてくる場合です。
通常のカメラ画像から認証に使える特徴量を作るのは簡単ではありませんが、原理的に不可能でもありません。だからこそ、生体認証に転用しないと明示しているかどうかが確認点になります。
必要ありません。鑑定は解析IDに紐づきます。メールアドレスをお預かりするのは、こちらから連絡が必要な場合だけです。
買い直せます。削除後に残るのは Apple の取引を一方向ハッシュにした印だけで、これは同じ購入が別の鑑定を開かないようにするためのものです。新しく購入すれば新しい鑑定が開きます。